チャンバー内の試料を経過観察したい(チャンバー内観察装置)

チャンバー内から出すと試料が変異して使えなくなってしまう

チャンバー内で反応させた試料を経過記録するために、チャンバー内から取り出してすぐに撮影を行います。
しかし、チャンバーから出すと試料が変異してしまうため、経過記録のために何度も試料の作製・反応を行う必要がありました。

 1. 試料を作製
 2. チャンバーに試料をセット
 3. 反応途中の試料を取り出し
 4. デジタルマイクロスコープで記録
 5. 初めから試料を作り直して再度反応の繰り返し…

チャンバー内の経過観察
下記のように作業自体が大きな負担になっていました。

  • 観察窓から試料まで、距離があるため高倍観察が難しい。
  • 反応中の試料が記録できない。
  • 反応しきるまでに丸一日かかるため、経過記録に膨大な時間がかかる。
  • 試料を何度も作製しなければならず、予算を圧迫。

観察窓から直接観察する専用冶具

チャンバーの観察窓から、直接試料を観察できるよう作動距離(W.D.)の長いレンズ。さらに専用の冶具をご提案しました。
これにより、対象の非破壊検査が可能となり、観察用の試料を何度も用意する必要がなくなります。
チャンバー内観察装置を使った場合
冶具は、レンズのX軸方向・Y軸方向・Z軸方向の移動に加え、回転・傾斜移動が可能で、位置合わせ・ピント合わせが容易です。
一度反応してしまうと試料をチャンバーから取り出すことができないため、位置合わせ・ピント合わせの調整が細かく出来るのは大切なファクターになります。

タイマー撮影による経過撮影

タイマー撮影機能により、変化・反応途中の経過をつぶさに記録できるようになります。
撮影の間隔が長い場合でも、自動的撮影するため、撮り漏らしたり、装置に張り付いて撮影ボタンを押す必要がなく、作業者の負担を減らすことができます。
また撮影したファイル名に、撮影日付と時間が自動的に付与されるためファイルの整理・管理が容易になります。

通常のデジタルマイクロスコープとしても使用

デジタルマイクロスコープ用カメラとレンズを専用冶具から取り外すことで、通常のデジタルマイクロスコープとしても使用できます。
導入コストを抑えるのに加え、マイクロスコープ用測長アプリケーションの操作・レンズの使用感が変わらず使えるためスムーズな作業を行っていただけます。